2019年12月29日 仙台サンプラザホール
私たちは、東北で生まれて、東北で育ってきました。
東北では、約3000日前に忘れてはいけない出来事がありました。
当たり前が当たり前じゃなくなったあの日、怖くて、辛くて、幼い頃の私たちにはどうすることも出来ませんでした。
この出来事を忘れないように。
そして、東北で活動している私たちだからこそ伝えられることがあると思い、この曲を作りました。
『3000days』
色彩のない世界を見たことが 一度でもありますか?
オレンジと黄色の花壇はここに 昨日まであったのに
灯が消えた夜の中で 声を殺したことは?
眠れない冷たい ただ淋しくて ひざを抱えていた
不思議だよね どうしてなの
こんなことおこる はずなんてないと
笑ってみる 夢みてると 言い聞かせてみるけれど 変わらない
3000日経っても この時計は あの日のまま 止まって待っている
当たり前に通ってきた校舎
想い出 ぽろぽろ こぼれる
ツヤ消しされた風景の中 瞳を閉じてみると
真っ赤な夕焼けと 浮かぶ島々 大好きな故郷
沈黙を強いられたみたいで 言葉にはできなくて
不条理 不平等 この世の中が 時には許せないよ
もう帰ろう ウチに帰ろう
つないだ手の上に 水がかかった
見上げてみる しょっぱい水 哀しそうにママが微笑んでた
3000日過ぎてもこのまぶたは あなたの顔だけしか映らない
幸せをかみしめた あの日々の
あなただけが あふれてる
3000日経っても この時計は あの日のまま 止まって待っている
当たり前に通ってきた校舎
想い出 ぽろぽろ こぼれる